2006/02/14

余滴(厄年入院日記その後)

どたばた入退院から早5ヶ月が経ち・・・・・・・厄年入院日記も今日メデタク校了した。
ただ筆の火照りは如何ともし難く、このような形で余滴を記している次第である。
(おお~! これはシバリョウだ! 司馬遼そのものだ!)

結果的には未だに後遺症というか不快感は残っている。
肋間神経は分断したままで、右わき腹には無感覚な部分がまだ残っているし、突然ぎしぎしと痛み出したりする。その度に再発したのでは? と不安にかられる日々だ。実は痛みより、この精神的ゆさぶりがいやらしいのである。
しかし、この感覚も日が経つにつれ、徐々に失われていくのであろうこともまた自明のことなのである。
 私が余滴と称して再び筆をとったのは、ある方々にお詫びと御礼の意を表すためである。その方々とは入院中にお世話になった医師の皆様ならびに限りなく献身的でありつづけた看護師の皆様のことである。文中、徐々にデフォルメがきつくなり、公序を逸脱した記述に及んだことをお許し願いたい。事実とは異なる内容も多々あったと反省する次第です。またいくら職責とはいえ、それを感じさせないほどの献身的行為の数々を私は忘れない。

あなたがたは間違いなく、この世の天使でした。

またあなたがたに逢いたい衝動にかられますが、健康体のうちはそれも叶わぬことでしょう。また、体調を崩し・・・・それはそれで、あなたがたは嘆き悲しむのでしょう。
やはり、もう逢わぬのがお互いのためなのでしょう。
この複雑な機微も、この余滴に封印することで、筆を置くこととする。

な~んちってね!
ああ、慣れない文章書いたから上腕三頭筋が『ピシッ』と音をたてましたですよ。
ワタクシメ、性格的にシリアスに耐えられないのですよ! やはり大団円はワタクシ流に締めたいと思ったりしたりするわけであります。

「だめだ、こりゃ!」  
かくして舞台は回るのでありました。

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2005/09/18

退院だぁ!

朝一のレントゲンの結果、Yナ医師から退院許可が出ましたですよ。
(わーっどんどんどんぱふぱふ!!)

ほどなくして医事課の事務嬢がやってきました。この方々は制服を着てらっしゃいますので病棟では目立ちまする。まぁだいたい金銭的事象が発生すると現れる傾向にありますね。金銭的といえば入院患者にとっては退院に伴う精算が圧倒的に多いわけでして、決して「ねーちゃん。悪いけんど、この壱万円を定期にしてくんねぇかな。」などという超常的現象はありえないわけでありまする。
言うなれば、患者にとって悲願である退院を知らせる、ある意味天使のような方なのです。

 そんな天使がワタクシメの元にも舞い降りましたでございます。
 勘定書きを持って!

そこには12日間に渡ってくり広げられた数々の変態プレイに対する支払い額が記されていますた。
858,620円(!!!!・・・・・・)
あっびっくり。これは医療費合計でした。自己負担額は、え~~っっと・・・・・・・
266,940円(ぉおっふ!)
それでもワタクシメの月々の手取りよりも多いぢゃないですか!
高くつきましたなぁ・・・・・・この病院イメクラは。
ドレイン挿管プレイ・・・・浣腸プレイ・・・・露出プレイに抜管プレイ・・・・!
じゃなくて(怒) タバコの吸いすぎですよ!!

午前中に退去しました。となりの患者にはイヤミにならない程度に会釈しましたが、顔が満面の笑みだったことをお許しくださいませ。なにせこの部屋には入院4ヶ月という猛者がいましたからね。ワタクシなんざ存在的には『ありんこ』以下ですよ。

帰り際、思うところありましてむかし、昔の住処、東8階にも顔を出した。
いたのはH川ばばあ(一番コワカッタ!)、Sちゃん(シャンプーありがとう!)、S藤ちゃん(気配り上手!)でした。
皆さん喜んでくれました。ありがとうございました!!
ISAセンセやM女王様にも会いたかったのですが、いらっしゃいませんでした。

やあやあ、帰宅だ。
しかし、何から手をつけていいやら・・・とりあえずシャワーですよ!
12日間の垢をこすり落としますよ!!!

次に・・・・未練は残りますが、タバコに関わるグッズをすべて捨てました。

しかしですなぁ~、何をするにしても健康な時より2倍の時間がかかることに気がついて呆然としましたです。
ワタクシ、本当に途方に暮れましたよ。
食事も作らないといけません! ああ、入院生活って本当に甘くただれた日々だったのですね。
でも、しかし・・・・・・・この試練はワタクシにとって人生(じんしぇい)の糧となるでしょう。このつらく長い再生への道は、また長い物語となりうるが、それは別の物語だ。この厄年入院日記的物語はここに終わりを迎えた。諸君!、ありがとう。さようなら・・・・・・

って、そんな大げさな終わり方するほど、重くないですよ。
でも超独り言的日記を辛抱強く読んでくださった『あなた』・・・そう、そこの『あなた』です。
『あなた』にこの言葉を捧げます。

ありがとう・・・・・・・

厄年入院日記   『管』       

って、もう管はいやじゃぁぁぁぁぁ!!

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2005/09/17

中秋の名月

不機嫌ですじゃ。
寝られないし、微熱が続いているし、スペアリブは痛いし・・・・・・
昨日見せられたオペのビデオも不機嫌の一因でっす。予想以上のインパクトでっす。あんなもん反則ですよ。これぢゃタバコはもう一生吸えませんがな。

というくらいワタクシメの肺は疲弊していたんです。
さよなら、セブンスター! 24年間ありがとう!

巡回の看護婦さんがワタクシメのパジャマを見て黄色い歓声をあげましたですよ。
「いやーかわいいー!羊さんだ。」
ワタクシ気付きませんでした。パジャマに小さい羊がいっぱい!
・・・・・・ったく、ワタクシの両親は厄年バ~リバリ人をなんだと思ってらっしゃるのでしょう? これで間違いなく、ナースの申し送り事項に「916号室の山猫さん。本日羊のパジャマ着用。精神的に不安定。」などと書かれたことは間違いないでしょうね。

この微熱は術後のショックなのですかな?
そういえば盲腸の時も熱が続いたなあ。あん時は8度前後だったかしらん。看護婦さん忙しいさなか、ワタクシメのささやかな願いを聞いてくれました。
「まいど、山猫さん。ご注文の氷枕。氷大盛りですよ。
おお、やるぢゃないですか。そのノリの良さ、好きですよ。なにせ、西棟は西日が強くて、窓際は微妙に暑いのですよ。(なにやら下界では猛烈な残暑ですとか・・・)そんな悩みも、この氷枕がすべて解決。気持ちの良い午睡を楽しめるので~す!

 3連休ということで、執刀医のヤングT田センセは患者放り出して遊びほうけているらしい。まあ、若いから女の尻でも追いかけているんでしょう。出てきたらTomcatと呼んぢゃルワイ! かわりにYナ医師が巡回に来ましたです。 写真の状態は良いらしい。リークもないので看護婦の手が空き次第チューブを抜くといいます。

しかし、T田センセといい、Yナセンセといい、院内の地位はペーペーなのでしょうかな?
看護婦連中の態度を見ていると、頼りないお坊ちゃま扱いですから。看護婦の都合を伺う医者というのもおかしなもので・・・・それはポチ除去の時にも垣間見れました。

補助の看護婦が一人付いて始まりました。パッチパチと縫合糸を切り、(って縫ってあったんですねぇ。)麻酔をします。
「山猫さん。痛かったら痛いと言ってくださいね。」と言いながらYナセンセ、プスプスと麻酔注射していきます。まあ、ほんとのこと言ってもしかたないので「痛くありまっせーん。」と応えておきました。そして「はい、息を吐いて~」

 ≪がこっ じゅるじゅる≫

おっ、おお? おわ~~~!

本当にこんな音がしましたぜ! で、なんとも内臓チックな痛みだわねぇ~
「今のは効きましたぜ。センセ。」
「中には麻酔してないからね。」
平然と言うな! 人の痛みを感じなさいよ! ったく!

傷口にパッチンパチリとホッチキス! 処置完了!
ここで看護婦のたまいました。
「Yナ先生。まだ(私)居なくちゃいけませんか?」
おお~~!! ワタクシの耳にはこう聞こえました。
「今日は3連休初日で看護婦ぶち少ないから、あたしゃ忙しいんだよ。後始末はあんたおやり。」
ああっ! おそろしやオソロシヤ。Yナセンセ。あーた。この病棟では最下層の扱いなのね!

ついにドレインチューブが抜けた。これでポチ(本名トロッカー)ともお別れだ。ちぃ~とばっかり愛着が湧いてきたところなのですが・・・・こころなしかポチも寂しそうです。ワタクシもさみしい・・・・わけなかろう!
いやいや10日ぶりだよ。自由に動けるっていいなー!
処置室を出て「なんて体が軽いんだ!」と叫んだら、向かいの寝たきりおじいさん湿った視線を感じてしまったですよ。あのじいさん。あと1時間以内に死んだら絶対ワタクシメを呪い殺しにかかるでしょうね。

頻尿、頻糞には参りますが、もうワタクシメはここにいるべき人間ではありまっせん。

Yナ医師は今日退院してもいいよと言ったが、ちょっとそれは自信ない。
もう一泊することに。

傷口だけを気にすればいいので熟睡できるかな?と思いましたが、ここ1週間ついた習慣はそんな急には元に戻りません。
やはり、こうなってしまいました。

中秋の名月が沈まんとする頃を見る夜明けかな。    山猫拝

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2005/09/16

見舞い

両親、A部長、I課長の見舞いを受ける。
見舞いってカチあうもんなんですねぇ・・・・・・前回入院したときも総勢7人に囲まれ、『最後のお別れ』気分を味わいましたですよ。
なんか重病人扱いですなー。

まあ、確かにダメージは小さいにしても手術は手術ですし、タカをくくっていたので、痛みと不快感のギャップに驚いているのも事実です。外科の担当医ヤングなT田にも毒づきましたよ。「こんなに痛いとは聞いてないよー!」

なにが痛いって、傷口じゃないですよ。ドレインチューブとマイスペアリブが当たっているらしい所で火を噴く痛み(大げさ!焼けるような痛みが正解。byJARO)が走ります。そして、痛みのために身動き出来ず、背中のだるさも絶好調。
ドレインチューブにはリンパ液が流れ出て、ビジュアル的に痛いです。(見る人が引きます。) したがって連続した熟睡なんざ、望むべくもあらず。昼夜境なく、起きちゃ寝起きちゃ寝を繰り返します。

人は身動きしない状態では生きられない。
だいたいだね。一度、横になったら起き上がれないというのは獄の試練ですよ。うかうかしていると益々態勢が固まってどんどん動けなくなります。いやだねー。
夜中に、傷じゃなく背中のだるさで目が覚めた時のみじめさったらないですよ。起き上がる段取りを頭で描いても体がその通りに動かんとです。意を決して腹筋を使うと「あ”、げっ!」と叫びます。
「♪おとなだって、痛いんだもん。起きるたび、こう言っちゃうよん。♪」
「痛いんじゃ! ヴォケっっっ!!!」

連続睡眠限界は2時間てところです。影響からか微熱が続きます。
頓服と氷まくらは必需品です。

夜明けに沈む13夜の月を見ました。
また世間ではアワタダシイ日常生活が始まるわけですな。
それに比べたら3食昼寝付きのワタクシメの生活は甘くただれていますが・・・・・
ココロは叫びます。

頭洗いテー! 風呂入りテー! ちゃんと歯磨きテー! ちゃんと眠りテー!

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2005/09/15

術後の体調

 座薬の効果もあまり長続きはしなかったようです。
何度か中のだるさに目が覚めました。
未明にもう一回ナースコール。(ああ神よ、この弱き山猫を許したまえ)
体の片側にクッションを入れてもらいました。しかし10分もすると、また痛くなります。こりゃ起き上がっていないとだめでんがな! 背中とベッドを仲違いさせなければいけません! 看護婦さんが気を回してベッドのリモコンを渡してくれました。おおーっ!! 早く言ってくんなまし。こ、これは伝説のパラマウントではないですか!! さすが、手術に耐えたご褒美はあるんですねぇ~。背もたれを思い切り立てて背中をGから隔離しましたら、ああっ楽です! 思わずうとうとしてしまいます。しかしですよ・・・・今まで無理して存在を否定してきましたが、右のわき腹は一体どうなっているのでしょうか? ガーゼその他で詳細不明ですが、 あのヤングな医師たちは鉄板を貼り付けていったのは間違いないでしょうね。
背中だるい、転じて腰だるいが、次に気付いたら、さわやかな朝でした。
背後から明るい光が入ってきますねえ。日当たり良好ですねぇ。家賃いくらくらいですか?
(ええ、このギャグ、密かにマイブームです)

看護婦さん、朝の検温に回ってきました。
声が変です。カゼで喉がイカレた時のように力がありません。
しかしまあ、よくもこんなに、あっちこっち管でつないでくれますねぇ。ワタクシメ緊縛マニアではないので、これは少々つらい、ていうか一刻も早く取っておくんなまし!! 
言ってみるもんです。
まず、酸素マスク
薄汚れたCO2入りの空気で十分なので撤去!

それから尿道カテーテル
パラマウントベッドを縦横無尽に扱って座りションも出来そうなので撤去!(ああっ撤去の一瞬は・・・・・・) 撤去直後にシビンを要求致しました。だって放尿のヨロコビはあんなホソッちいカテーテル如きでは味わえませんもの。

そして、足揉みマシーン
血栓できないほどベッドの上で動き回っているので撤去。タイツは記念品として贈呈されました。(正直使い道なし。いつぞやのオリンピックマラソン乱入男の真似には使える。)残るは点滴ですが、これはまだノルマが残っているらしいです。

あっあと忘れてはいけない! おお~愛しの『ポチ』よ! おまえだけだ! ずっとワタクシメに寄り添い励まし続けてくれているのは!

面倒な管や装置が取れましたので、ワタクシメは右脇の鉄板をかばいつつ、立ち上がりました。おお~、大地の冷たさよ。ってワタクシメのスリッパはどこですか? あ、はいはい。ありがとう。よく見るとワタクシメの私物のうち、スリッパ、ボックスティッシュとなぜかTVカードがテーブルの上に用意されていた。他のものはと見渡すと、看護婦さんは察して「あとはロッカーの中にありますよ。出して欲しいものがあったら言ってくださいね。」 あなたさまはクランケの心を読取る術を会得してっらっしゃるのですね。感心カンシン! それじゃあワタクシメの今一番欲しいものを読取ってくださいまし。・・・・・・・さあ、どうぞ。・・・・・・・・もう!ケータイですよケータイ! いろいろ連絡したいぢゃないですか! 多分、看護婦さん、わかっていて、わからないフリしてたんですね。さすがにご法度ですもんね。

朝のトイレからは歩いて行きました。ポチと点滴をお供にして・・・・ワタクシメ、愕然ですよ! じじいの動きしか出来ないのですよ! トイレまで15mにいったい何分かけたの?(ちょっとおおげさ。でも秒速50cmだね。ホントに) 全身麻酔ってオトロシイ!!!

術後しばらくは水分の貸借対照表をつけるために、飲む水出る尿を申告しなければいけません。したがって狭いトイレにポチと入って、なおかつ容器に尿出ししなければいけません。過少申告したり脱尿すると○看の女に告発されます。ついでに大ちゃんにも挑戦しましたが、こちらは固形物の補給がないため押し出されてきませんですよ。またもやベンピーの恐怖の再来か? 仕方なく、再びじじいの歩きで回復室に戻りましたですよ。ずっと看護婦さんが歩調を合わせていたのは転倒防止のためですか? そんなじじいじゃないですよ。でも歩く速度がジジイなのもジジツ。

婦長さん(あ、いや師長さん)が来はりました。
「お名前は以前から伺っていました。山猫さん西棟にようこそいらっしゃいました。」

???ワタクシって有名人なの???

推測1.人間ドックで気胸の見つかった変な患者。その名は山猫!!
推測2.バリウム固まらせて、浣腸の末、へろへろになった変な患者。その名は山猫!!
推測3.内科にさじ投げられた可哀想な患者。ていうか最初から外科にかかれよ! 山猫!!

どっちにころんでも、進んでも退いても、いい噂じゃないよね。
で、その婦長さんが実家に電話してくれるというのです。なんとも親切なケアじゃあーりませんか?
「だって、ほら、山猫さん。手術の時、誰も待機してなかったでしょ。ご両親はさぞかし心配なさっているわよ。」

ああ、そうですか。そうだったのですね。もうひとつ追加ですわ。

推測4.手術の時、だ~れもそばにいなかった可哀想な患者。その名は山猫!!

お言葉に甘えて実家の電話番号を教えました。それじゃ、ついでに会社にもと甘えたら、それは自分でかけなさい。とかわされました。HAHAHA

午前中のうちに点滴が外れました。動脈に刺さっていたシャントも取ってもらいました。血の塊が盛り上がっていてグロでしたよ。で昼から、食事を許されました。わーい!
なんたって13日の夜以来の食い物ですから、おかゆだろうが、味のない魚の煮付けだろうがおいしくておいしくて、ワタクシ推定7分で平らげました。ちょっと飲み込みにくいな~。でも美味しかったよ~!
点検にきた看護婦さんがあきれています。
もう食べ終わっちゃったの? 早すぎますよ~。気分悪くなってないですか?」
「ぜんぜん大丈夫ですよ。言われてみれば喉に違和感ありましたけど」
「オペ中、気管にかなり太いチューブを挿管してたんですよ。痛くなかったですか?」
喉や食道が弱っているところへ急に食い物を通すとたまに食道が傷つくらしいです。その注意をしに来たら、もうフィニッシュしてるじゃないですか。あきれ顔で去っていかれました。
まあ、彼女は、食事を前に固まっている可哀想な患者を見にきたんだと思います。それがまあ、とんだペロリン君だったので拍子抜けしたんですね。

午後、西9階へ引越し。

部屋の一番奥で、西の眺望が良いです。でも西日は強烈ですって。トイレまでが遠いです。
このフロアでは呼吸器外科は少数民族だと感じました。
まわりはみんな心臓血管外科の患者です。バイパス手術後の方がいっぱいいらっしゃいます・そしておそろしいことに皆さん糖尿病も患っていらっしゃいました。因果関係あるんですかね? そんな中、『ポチ』を連れているワタクシ気胸人はまったくの異端者です。
まぁそれでもリハビリの第一歩です。

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2005/09/14

手術

 本当に寝られませんでした。ワタクシ本当に小心者です。まぁ確かに、早いところ社会復帰したい一心で早めの手術を希望しましたが、昨日の今日なんて、想定外ですわ。気胸の手術なんてちゃちゃいのちゃいで終わっちゃうよ。と昨晩ヤングな医者2名は言っていましたが、その割にはいろいろとワタクシメ書類にサインしましたよねぇ・・・・・あれはどういうわけでしょう? 内視鏡手術ってやはり『うまへた』があるやと聞きかじっておりますよ。だいたい、夕方の手術なのに朝から絶食ってなんですかっっ! どん!(と机を叩く) 無味乾燥した日常の中で唯一オアシス的時間。それが食事なのに・・・・・昼なんか絶食札かかっているのに看護助手のおばちゃん食事持ってくるんだもん! 思わず食べちまおう、なんて邪まな思いにかられましたよ。箸に手を伸ばそうとしたワタクシメでしたが、看護助手さん気付いてしまいました。
「あっら~、今日手術なのね。絶食だわ。ごめんね~ほほほほほほ。」
と遠ざかるドップラー効果。ああ、午後は水もだめなのですか? 地獄です。仕方ないのでワタクシメ『ポチ』の散歩をかねて、売店にT字帯を買いに行きましたよ。ひらたく言えば[ふんどし]でんがな。長めのトイレタイムをしたあと病室に帰ると、看護婦さんが探しておいででした。
「山猫さん、逃げちゃったかと思いましたよ~。」
ってキミ。ワタクシそこまでヘタレではありませんぞ! 確かにさっきまでウンコ垂れていましたが、で何用ですの? おおっ、手術着ではあーりませんか? 病室で着てしまうんですね。もしやT字帯も? 「それは術後に着けますから持って行ってくださいね。」 アイアイサー! 
いよいよ盛り上がってまいりましたね~~~・・・・・・・と空元気。
 予定では15:00から麻酔開始のはずなのに・・・・手術着でスタンバイしているのに、なかなかお呼びかかりませんねぇ。前の方が押しているのですか? まさか、術中急変で・・・!!暇もてあましですよ。談話室に本を返したことを後悔しました。あまりに暇だったので、愛しのRちゃんにケータイで遺言送ったですよ。ほんの軽いブラックジョークだったんですが、笑えません! しっかりがんばってらっしゃい。と返信してきました。
巡回の看護婦は「まだ来ない? 申し訳ないわね。緊張させちゃって」

16:00 ようやくと移動開始ですよ。車椅子に乗り6階手術棟に。
ドアを何個かくぐり、そこが車椅子の限界地点、いやいや雑菌まみれの下界の不純物の越えられない壁ですわ。ワタクシメ世間の垢にまみれていますから。
なんというか、扉が上に開き、カウンター越しに手術室のスタッフが居ましてな、そのカウンターに手術着以外脱いで横たわれというのですわ。おやおや、いきなり横たわったプレートが動いてワタクシメ、薄汚れた下界から純真無垢な手術室に入りましたですよ。そこからはストレッチャーで移動です。ベンケーシーのオープニングの気分を味わい手術室に。
おおっ広いですねぇ! なんか手術台がいっぱいありますよ。だれか最中の人はいるのかな? なわけないか。 家賃どれくらい取るんでしょうか? あ、軽いジョークです。はい、小心者ですから緊張をほぐそうと必死なんです。はい。

 いよいよ手術台に乗り換えです。以外と硬いですな。しかも肌寒い。でもBGMはクラッシックなんですね。ワタクシの緊張をほぐすためでしたら、『ヴァンヘイレン』『スティーリーダン』を聴かせておくんなまし。まわりを見回すと麻酔医の他は看護婦さんが3人だけ。顔の半分はマスクですから、なんなんですが、いやはや美形でございますなぁ。万が一のことがあったら、最後に見た異性が美形ですとこりゃ成仏できますな。これがあき○城とか○木数子とか泉○んこなんかだったら、確実に迷いますな。化けて出ますな。うん、この病院の措置は正しい!
  いよいよ麻酔でっす。
「それじゃ、いきましょうかね。」
麻酔科の兄ちゃん気持ちをリラックスさせるつもりだろうが軽すぎです! 不安をあおります。この不安は的中しました
「おや、あれ、おお、ううむ・・・」

疑問符的うめき発しながらワタクシメの手首動脈に針を刺しては抜き刺しては抜き・・・・おおい?(怒)
結局、動脈シャント13回もやり直しやがった。縁起悪いったらありゃしねぇ!(やはり江戸前) ようやくと動脈シャントが成功したが、なんか今度は麻酔液の注入ゲージに異常ありらしいです。麻酔医のにーちゃん、傍らの看護婦に「これ、どーなってんの?」なんて聞いています。 おお~い! あんたが大将でしょ?
おいおい、また最初からやり直しかい? またプスプス刺しまくるのかい? いやだよ、もう動脈は静脈と違って痛いんだよ。なんでか知らないけどそうだんだよ。
勘弁してよー!
祈る気持ちでいると、どうやらゲージが動いたらしいです。
スタンバイオーケーで麻酔の注入が始まりました。手首がじわ~んとしましたよ。で、ワタクシの口元には酸素吸入マスクが・・・・
「はい、大きく吸って」
すーっ・・・
「山猫さん、返事できますか?」「はーい」「はい、じゃあもう一回、大きく吸ってー。」すーっ・・・「山猫さん?」「は~い」「大きく吸って!」
だいたいわかってきましたぞ。どこで意識なくなるか確認してるんですな。よーし、お笑いパラノイアのワタクシメの闘争心に火をつけましたね。なんかギャグをとばしたろ。と思いましたが4回目の問いかけに応えることは出来ませんでした。
ワタクシメは左の脳が溶けて流れる感覚を味わい機能停止・・・・

・・・・・なんか、ごろごろと動いているな~。ああ、病室に移動しているんだな。

「・・・かりますか? 山猫さん? わかりますか? 無事終わりましたよ・・・」

手術終了し、麻酔が完全に覚めたのが23:00頃とのこと。それ以前にも目覚めてはいたのですが情けないくらいに断片的記憶しかありません。

尿意の津波。
全世界の見積書が頭になだれ込んでくる悪夢。
閻魔様だか裁判長だか知らんが足をもみながら一個一個確かめるんだ。
「これはお前の作った見積か?」

多分、目覚めての第一声は
「小便漏れちゃう!」

目は見えているのですが、デティールを記憶することは出来ない。わかりますかね? この感覚。今いるのはなんか手術室の横の控え室なのかなと思っていました。
完全に意識が戻ったのは看護婦さんに氷のかけらを口に入れてもらった瞬間でした。旨かったぁ~。
そして麻酔が抜けると同時に来ましたよ~。傷の痛みではなく背中のだるさですよ。入院してからこっちずっと続いていた痛みですわ。午前3時すぎ、耐えられずナースコールをしたですよ。前回入院から数えても初のナースコールでした。勧めに従い、座薬の痛み止めを注入。もう、恥も外聞もありません。ワタクシメ今は思考力ゼロ、戦闘力ゼロ、機動力ゼロ。たゆたう如き頼りなさ。ですもの。

座薬が効いてきました。

少し寝させてください。

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2005/09/13

転科決定

 朝の回診で初めて見るH医師登場。かわいいISAちゃんがその後ろに目立たないように控えており、看護婦2名、あの小生意気と美人M女王様。
おおーっっ!朝からオールスターキャストじゃないですか。ワタクシメ如きのために呼吸器内科病棟総力を挙げての診察でございますか? その割には元気のないISAちゃん。H医師はカルテを一瞥するといきなり宣言なさいました。
「陰圧5日間か。内科的には限界だな。このまま陰圧かけても漏れは収まらないと判断します。外科で患部を切除して縫いましょう。」
まあ、ひらたく言えば呼吸器内科ではスプーン投との診断。ISAちゃん暗いわけですね。自分のした処置がすべて無に帰したわけですから。
呼吸器外科へ転科決定です。
さようなら、ISAセンセ。M女王様(涙)。

ワタクシ少し、暗くなったんでしょうね。
小生意気さんが精一杯のやさしさでワタクシメの髪をなでつけて
「シャンプーしましょうかね」と言ってくれた。
あ、なんてやさしい人だ。いままでつんけん小生意気でしょうもないと思っていましたが、あなた様も天使だったのですね。誤解してごめんなさい。
と思ったら、廊下に出た瞬間、通りかかった下っ端看護婦を呼びとめ
「856室の山猫さんをシャンプーして!」と丸投しているぢゃないですか!
あんたって人は!!

 でもその下っ端Sさんはやさしくシャンプーしてくれましたよ。美容室、床屋でプロがどういうふうに洗っているのか見て勉強したんですって。えらいねえ。
すっきりしたところへISAちゃん登場。さすがに颯爽とはいきませんでしたね。
「山猫さん。ごめんなさい。力不足で・・・・・」と本当に申し訳なさそうです。ワタクシメは妄想の中で、ISAちゃんを抱きしめ優しくささやいたものです。
「きみが悪いんじゃない。これも運命さ。」
でも、ふと気になりましたので訊いてみました。
「穴が大きすぎたのですか?」
「そうかも知れないし、複数の穴があるのかも・・・CTの様子から判断すると・・・」
ワタクシメ核心の質問をしました。
「ワタクシメの肺はそんなにひどいのですか? どんな感じなのですか?」
ISAちゃんは一層眉をしかめ、ただ一言、「ぼこぼこ・・・・
解説すると肺胞がメルトダウンした空洞が複数存在し、弱くなった胸膜が風船のように膨らんだ『ブラ』と呼ばれるものが右肺尖頭部に複数存在しているし、その他にも『ブラ』予備軍が右はおろか左肺にも全体にわたって存在しているらしいですって!! 
一気にブルー入りましたですよ。ここでISAちゃん聞いてきました。
「山猫さん、CT結果見ていないのですか?」
「あい、見てません。」
「見てください。今ステーションにありますから。」
でISAちゃんとナースステーションに行くと、おやおや、外来で診ていただいたI医師がいらっしゃいます。
「はい、見てください。山猫さんの肺の輪切りです。ほらほうら、この黒いところ蓮みたいでしょ。これ溶けてしまった肺です。」
気のせいですか? I田医師楽しそうですね・・・
「これが『ブラ』です。くらいありますね。この部分を切り取る予定です。」 
あああっ! こんなになるまで気がつかなかったワタクシを許してちょんまげ!(死語)

それからの展開は速いものでしたよ。
午後、ちょうどI課長,後輩Yが見舞いに来る直前に、外科のサウザント先生から概略説明を受け、早い執刀をお願いしていたが、両人のいる前で明日の手術が決定した。

説明書にサインすると、女王様Mさんが採血、身体測定をしに来た。
「手術決まったんですね。」
「はい。」
「明日ですってね。めまぐるしいですよね。」
「転科するんでしょ。Mさんと別れるのはさみしいなぁ。」
「でも、西棟はここよりもきれいですよ。」
本当に悲しいな。これが実質最後の彼女との触れあいでした。ワタクシメのアナ~ルはあなたの指の感触を一生忘れないでしょう(爆爆)

でも、なんで身長を測るのでしょう? まさか、万が一のため棺おけのサイズを決めているのでしょうか。ううう、きっとそうだ。ワタクシメは手術台の上で出血多量で・・・わーん(号泣)*脚注:これは麻酔の方法と量を計るためです。

夜、消灯後に執刀医と麻酔科の技師から手術の内容説明を受けました。正直言いまして眠い目をこすりながらでしたので、何も頭に入りませんでしたよ。まあしかし、執刀医の若いこと若いこと!
T田、Yナ両医師とも学生インターンかい? というくらいヤング(またもや死語)

手術は明日16:00開始とのことです。すっかり目が冴えてしまって夜眠れずです。

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2005/09/12

暗転

 別荘暮らしも早6日目です。
極楽トンボになりきれぬワタクシメといたしましては、下界の出来事が気になってしかたありません。郵政民営化選挙も昨日、不投票のまま終わってしまいましたし、なによりも途中で投げ出した仕事の数々が気になります。幸いにも(?)ケータイの使用はお目こぼしいただいており、大体の流れはわかるのですが、疎外感はぬぐえません
(嗚咽) ゴメンナサイ、らしくないよね。(お約束)

 なーんちって、昨日からドレインチューブはクリッピングされていて、今日抜管予定なんだよね。『ポチ』さえ離れれば行動範囲広がるよ~。ていうか退院だよね。自宅療養だよね。
そしてその時は来ました。主治医のかわいいISAちゃんが今日も颯爽と現れ、
「山猫さん。経過いいからチューブ抜きましょうね。処置室に来てください。」
とにこやかに宣言されました。
 わーいわーい!! ついに憧れの抜管プレイだ!
 ISAちゃんは挿管プレイが上手かったから抜き(!)もきっと上手ですよね。
ワタクシそそくさと処置室に行きましたよ。そこには初めて見る小生意気そうな看護婦が待っていました。ワタクシメをベッドに押し倒すと、チューブの周りのテープ、ガーゼをべりばりぼりと剥がします。コラコラ、もう少しヤサしく出来んのかね? 用意は万端です。ワタクシ初めて管の突き刺さっている現場を目にしました。
うーん、グロですねぇ。小さいなりに切開しているわりに傷の痛みを感じないのはやはりISAちゃんのメスさばきが上手いからでしょうか? 神経を避けてらっしゃるのでしょう。
 んでISAちゃん、なかなか登場しませんね。どうしたのでしょうか? やはり女ですもの、身づくろいに時間がかかるのかしら? 
とようやく登場! よっ天才! 早いところこの管、取ってくんな。(またもや江戸前) しかしISAちゃんは悲しそうに言うのです。
「山猫さん。ちょっといきんで見てください。」 
ほっ? 新しいプレイですか? そしたらチビらない程度に・・・ううん! ごぼごぼ(!) 
あれまあ、『ポチ』がチビりましたよ。ISAちゃんのかわいい顔が曇りました。
「山猫さん。申し訳ないけどまだ穴は塞がってません。ちょっと圧をかけて吸引しましょう。」
というなり手で顔を覆い、泣き顔を見せまいと去っていくのでした。(このあたり妄想入ってます。) 
残されたワタクシメはMEGA10です。小生意気看護婦は「なんでぃ、ちくしょう。無駄足かよ。」と実に大雑把にワタクシメとチューブの接点をガーゼで覆い隠しました。 あ、あの、とめ方がきつくて、皮膚が引きつるのですが・・・・しかしもうすでに小生意気さんの姿はありません。ワタクシは『ポチ』と二人でさびしく部屋に戻ったのでした。
すぐに小生意気さんが『ポチ』をコンセントにつなぎました。『ポチ』自身も自由を奪われた次第です。
10cmH2Oの陰圧で吸引ですって。でもこれって、トイレとかどうするんでしょうか?
ワタクシメの行動半径はコンセントとチューブの伸ばせる限りの半径1.5mしかないのですか? 
「充電できたらコンセントなしで30分は持つよ。」と小生意気。
そこへISAちゃん来たれリ。そして爆弾発言。
「山猫さんの穴は予想以上に大きいか、複数あるみたいです。この陰圧でだめだと、外科的処置も考えないと・・・・」
と実に申し訳なさそうなんです。この時は、そんなISAちゃんが可哀想で事の重大さを把握してませんでしたよ。
 夜になるころ『ポチ』は頻繁に泣き声(アラーム)をあげるようになりました。あまりにうるさいのでアラームを切ったですよ。
消灯後も目が冴えています。正直言って、出口の見えないトンネルに突入した感じです。また5日くらい、このまま過ごすかと思うとワタクシ叫びだしたい衝動に駆られまする。
  充電の終わった『ポチ』を台車からはずして手持ちでトイレに行きます。 ほら、夜中に台車引きずると結構うるさいでしょ。でも、トロッカーを手持ちで移動する患者は珍しいらしく、巡回看護婦は呆気に取られていました。
ああ、またカルテか申し送り事項に、856号の山猫さん、夜中に徘徊。トロッカーを『ポチ』と呼んでいます。手で持って散歩してます・・・・なんて書かれているんでしょうな。
 えええええっ!どうぞご自由に!! なんとでも書いてくださいませ。

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2005/09/11

これって・・・

なんか、トイレでいきむと
空気が漏れるんですよね~。
これって・・・やっぱ・・・

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2005/09/10

なんで入院?

なかなかドレインチューブ抜管の段階に進めません。一応エアリークは止まっているのですが・・・・・いったいワタクシメはなんで入院しているのでしょう?
ただ痔が痛いだけ。ものすご~く惨めな気分です。もう4日風呂に入ってません。汗臭いでっす。下剤の副作用でワタクシメのメルセデス(便通)は日に数回を数え、すっかり雲竹斎と化してしまいましたですよ。
およそ人間の尊厳を踏みにじる状況でしょ?
『ポチ』を連れては風呂には入れませんので、清拭だけです。髪は業を煮やして洗いましたが、やはり迫りくるホームレス臭には勝てません。

いったい、いつになったらこの『風船ふくらまし競争』は終わるのでしょうか?

久方ぶりにイラつくワタクシメでした。

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2005/09/09

決戦

白い悪魔がワタクシメのおなかの中に居座って3日目を迎えたわけでして、検温の際にも看護婦さんから「出ましたか?」と訊かれましたが、ワタクシメは弱々しく首を横に振るしかありまっせん。
「おっかっしいわねぇ。即効だぁだぁのはずなのにねぇ。」
と首をかしげ昨晩の倍量の下剤をおかわりいたしました。
「こんなに本当はいけないのだけれど・・・・・もう大変よぉ。いひひひ。」
最後の『いひひひ』はワタクシメの空耳でしょう。

効果というか悲劇は間もなく来ましたですよ。はっきりとした便意を感じとり、ワタクシメは愛犬『ポチ』を連れてトイレに駆け込みましたが、しかし・・・・『ポチ』が盛大にごぼごぼとエアリークするばかりで一向に白い悪魔は立ち去ろうとしませんがな。
力なくベッドに戻るワタクシメに再度リングに立つ気力はもう残っていませんがな。便意旺盛、出口渋滞ですよ。いくらおなか下しても天の岩戸の如きバリウムが邪魔して暗闇は続きます。
気休めのすかし屁をかましているところへ病棟で一番の美人看護婦Mさんが登場。
「出て・・・ないですね。」
ワタクシメの情けない目線を感じて、Mさんも表情を曇らせました。そして禁断のプレイの名を口にしたのでした。

「浣腸しましょうか?」

ワタクシ悲しみの白タオルを投げ込みました

「そうですね。お願いしたいです。」

ちょっとの間の後、再びMさん登場。
「ちょっと、浣腸がいいかどうか、触診しますね。」
「へっ?」
呆気にとられるワタクシメ。しかしながらMさんもうゴム手袋してますがな。で美しいお顔に心なしか仏様のやうな微笑をたたえてワタクシメの目をじっと見てらっしゃいます。
「あ、あの・・・まさか、ここででふか?」
「はい、横寝してお尻を突き出してください。」

うーん。無条件降伏した身ですから拒否権はないのですが、それは重々承知しておりますが、カーテン一枚向こうにはご近所様がいらっしゃるのに・・・・・あっ、はい。わかりましたMさん。わかりましたからそんなニコニコしないでくださいまし。ワタクシメの羞恥心をあおるのはやめてくださいまし。今脱ぎますから・・・・ペロリと尻だし
とMさん、いきなりマイアナルに白魚のような指を捩りいれました!

「にゃあ~~~!」

『山猫』のプライドがまたひとつ崩壊した瞬間でした。

しかし、Mさんのひとさし指(どうせなら中指のほうが・・・)はバリウムの壁に阻まれているご様子。
痛いやら、便意やら、快感!やらがどっと押し寄せましたわ。
ああ、もうだめ!ワタクシメの純潔が・・・(ちと錯乱気味です)  
Mさんの冷静なお声が降臨してきます。
ああ、これはいけませぬ。すごい固まりですわ。下剤じゃだめね。浣腸するわよ。トイレにいらして。」
実際の口調はごく普通なのですが、どうもこのへんからワタクシメにはサド系女王様っぽく聞こえてきたですよ。しかもめちゃセクシーですよ。
車椅子用トイレが開いていた。
「こちらが広くてよろしいですわ。さぁ入っていらっしゃい」
とM女王様は言い、ドアを閉めた。
ああ、ついにM女王様と密室に二人きり。M女王様ワタクシメの理性のタガはそんなに強くはありませんですよ。でも気胸でドレイン引きずりバリウム便秘のワタクシメは理性が吹っ飛んでもフィジカル的に無理ですか。なんて邪まな妄想中のワタクシメとは関係なくM女王様はそそくさと浣腸の準備をし、ワタクシメを促す。
「はい、薬剤入れるわよ」
ワタクシメは素直にパンツを下げ、肛門をさらけ出しました。ええ、もうワタクシメは先ほど汚れてしまったのです。これからは落ちる一方です!浣腸プレイでもなんでも・・・・・
たんまりと薬剤を注入したのち女王様は命令されました。
「10分間がまんしなさい。」
ズボンをずりあげ、最初は部屋に帰ろうとしましたが、事態は甘くありませんでした。猛烈な便意の来襲。下剤の比ではありませぬ。マイアナルは反抗期のガキンチョのようにワタクシメの意思に逆らい始めましたよ。思わずワタクシメM女王様の目の前で、パンツをずりおろしマイパーピンをさらけだして便座にへたりこみました。
うん、これも露出プレイと見れば興奮モノかな?
M女王様、さすがにワタクシメの生チン露出に眉をしかめ、すっかり元の美人看護婦に戻っていました。
「終わったら部屋へ戻っていいわよ。」と言い残し去っていかれました。
ええっと・・・3分と持ちませんでしたね。せっかくの薬剤は漏れ、もはやこれまでか、と思いましたが、献身的なM女王様の行為を思うに偲びなく、猛然と指を突っ込み、にっくきバリウムの固まりを掻きだしました。
ワタクシここまでココロを鬼にしたのは久方ぶりですな。
繰り返すこと5回以上。ようやくと大部分のバリウムは撤去いたしました。天の岩戸が取り除かれ、途端に現れいでたるアマテラス・・・いやはや、伝えることはただひとつ・・・病院処方の下剤は効きますなあ。
 ワタクシメに巣食っていた白い悪魔はM女王様の悪魔祓いの儀式によって退散しましたがマイアナルは凄惨な状態となってしまいました。元々イーボの気があったところにキレが加わりずきずきじんじん時折がつ~んとキツイ痛みが走ります。
がにまたでふらふらと病室に戻りベッドに伏せました。汗だくで倒れこむワタクシメ。10カウントを聞くボクサーの気持ちがようくわかりましたです、はい。
しばらくして来室したM女王様は結果を聞いた途端、手を叩いて喜んでくれました。そのあと主治医ISAちゃんも、ほかのみんなもワタクシメの悪魔祓い成功を喜んでくれました。
ああ、感謝感謝・・・・ん? つーことはですよ。みーんなワタクシメがバリウム固まらせ、下剤をたらふく飲み、あげくのはてに病棟一の美人看護婦と浣腸プレイに及んだことをご存知だったわけでありますね? ワタクシメの赤裸々な行為の数々は皆様で共有なさっていたわけですね! 
あああ、穴があったらバリウムで埋めてほしい・・・いや2度とごめんですっ!

 白い悪魔の恐怖に打ち勝ったワタクシメに神はさらなる試練を与えたもうたのです。おかわりした下剤の効果は続き、2時間に一回の割合で、トイレに通うことに。マイアナルはさらに悲惨な状態に陥っていくのでありました。闘うべき相手はやはり気胸ではなく痔の痛みなのでした。ええっと・・・・ここは呼吸器内科の病棟ですよね。さすがにボラギノールは常備してないっすよね。とほほ・・・

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2005/09/08

別の闘い

 昨夜はほとんど眠れませんでした。20:00消灯などという神をも恐れぬ所業に面食らい、必死に順応しようとしましたが、ウトウトしだすと奥の爺さんのイビキに襲われ、もしくは巡回看護婦の足音にドキドキし(ってなに?)、あるいは寝返りの打てないワタクシメを襲う背中痛によって現世に連れ戻されるのでした。
この背中痛、夜半過ぎるころにはピークを迎え、寝ていられなくなりましたよ。そこで恐ろしい事態に気付きました。
寝た状態から起きるという行為って、こんなに苦痛を伴いましたっけ? 
ここにきて初めて挿管プレイに伴う痛みを認識しましたよ。メスを入れた箇所の痛みではなく、胸腔内のチューブがワタクシメのスペアリブに当たる極めて内臓的な痛みを!! 
この痛みのため、なかなか起きられずジタバタする様はまるでひっくり返ったカメさんでして、そんな醜態を看護婦さんは見逃しませんでした。
「眠れませんか?痛むようでしたら鎮痛剤出しますね。遠慮しないでナースコールしていいですよ。」って、ああっ!なんてやさしい方なんでしょう! あなた様は天使様ですか? 
でありがたく鎮痛剤をいただくと、ワタクシメは呆気なく朝まで眠り呆けたのでした。(単純!)

病院の朝は早いっすねぇ~。起床は一応、6:00! 
でもさすがジジババの多い病棟だけあって、みんな5:00くらいからごそごそもぞもぞと動きだすので、こちらも目が覚めますですよ。んでもって7:00には朝食ですな。
 古今東西老若男女問わず、病院食はマズイとおっしゃる方がいらっしゃいますが、ワタクシメにとっては『へるすぃ~&ていすてぃ~』でしたよ。なによりも上げ膳据え膳なのがグットですよ。

朝、昼と美味しくご飯を頂戴して、ここで気付きました。大ちゃんが来てません。バリウムは固まり、ドレインチューブのおかげで踏ん張る力は殺がれましたですよ。
やっばいな~。これはヤバイですよ。

夜、後輩Yの報告見舞いを受ける。
下剤2種類の処方。便意はあるのでトイレには行くのですが踏ん張ってもウンチ出ず、エアーリーク盛大に起こる。

入院2日目で、戦う敵は気胸よりも便秘になってしまったですね~。とほほ・・・・・

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2005/09/07

再び入院

 人間ドックで肺活量検査。結果は成人男性平均の半分以下。看護婦が怪訝な表情を見せる。ワタクシメはにこやかに「気管支がおかしいのですよ。」と言い訳する。なんでこんな状況でも愛想笑いするかねぇ。

 問診の老医師は、ワタクシメの切なる訴えを却下した挙句心療内科に行けと抜かしよった。判らなくなったぞ。心因性呼吸困難なのか? いいやそんなわけなかろう! 「もっと肩の力を抜いて」と爺医者は言うが・・・・

でも結果はワタクシメの想像とおり、いやそれ以上でした。

胃カメラを待っていると、X線科の看護婦がすっとんできた。

「山猫さん。あ、あの、あなたの肺・・・・・完全に潰れてます!
「へっ?」
「あの、すぐに病院に行かれたほうが・・・」
「はぁ・・・」一種の虚脱状態を呈するワタクシ。
「写真見てみますか?」
「はい、よろこんで」

わ~~~潰れているよ~!右肺3分の1くらいになってるよ~
((((;゜д゜)))ガクガクブルブル

しかし、ここ10日間の壊滅的不調の原因が判って、ワタクシメほっとしたのも事実です。わけがわからん状態が終わったわけですから。同時にあの爺医者に腹が立ってきた。あいつは胸の音すら聞けていないじゃないか!!

ここでワタクシメ失策をしました。せっかくだからと残りの人間ドックも受けて、バリウムをしこたま飲んだ状態で昼飯まで食っちまった。しかも下剤を飲むタイミングを逸した。

潰れた肺を見せられちゃ、仕事うんぬん言ってらんねえ。(おっと突然の江戸前・・・)
IDE-RAID1で片肺飛行しているようなもんだ。
しかももう一方も万全ではない。

トラブルのサーバと同じだったわけだ。あっしのほうが先にギブアップしたが・・・(以上、江戸前でした)

電話で無理矢理予約を入れて、S市立病院へ向かった。飛び込み診察なので、待たされたが、I田医師の診察は簡単明瞭だった。
自然気胸と言われませんでしたか?」
「はぁ、明確には言われませんでしたが・・」
自然気胸です。即入院加療が必要です。」

準備が整わないので、拝み倒して時間の猶予を貰ったが
「命に係わることなので本意じゃないですよ。万が一もう一方の肺が同じ状況になったら即死ですからね。」とコワいことをおっしゃる。

後輩Yを運転手にして家にとって帰り、はぁはぁ言いながら準備。そしておそらく最後のタバコを一服(オイオイ)。

病院で最初の検査は胸部X線と心電図。
そのまま荷物抱えながらだから、かなり変だ。
8階のナースセンターに行き、すぐに部屋へ案内。
864号室。6人部屋の入り口。日当たり悪いし、住環境悪いね~! 家賃どれくらい取るんだろ?(笑い) しかも奥のカーテンから、付き添いらしい婦女の声「なんか若い人が来たわよ」 若い! 厄年バリバ~リのワタクシメが若いとは、この部屋は老人ホームですかい?
息つく間もなく、主治医が来たよ。
「山猫さんですね。わたしが担当医のISAです。よろしくお願いします。」
って、あ~た女子高校生ですかい? というくらいISA先生は若いおなご先生だわ。かわいいねぇ~。あいや、普段なら諸手をあげて歓迎するのですが・・・・・・あの~命を預けるにはちょいとお若い感じが・・・・・・あ、いえいえ、信頼してますよ。国家試験を突破していらっしゃるわけですし、女子高生が医師試験通るはずないんで・・・・・で、一体ISA先生、おいくつ?
なんて、ワタクシメの疑問にはひとつも答えず、病状と治療法をご説明くださる。おっと、こっちのほうが患者として知りたいことですね。HAHAHA 

  虚脱(潰れた)具合を見ると自然に膨らむのは絶望なんですって。要は強制的に胸腔内に溜まった空気を吸い出して、肺を元の大きさに戻すための処置をするらしい。

肺に孔を開けるんでスカイ? いや正確には胸腔に孔を開けるらしい。そうしてドレインのチューブを通すらしい。ううう・・・・それって簡単なオペじゃん!メス使うんじゃん!

でも通されたのはあの鼻管プレイをした処置室だ。いいんですかい? こう無影燈があって緑の手術着を着て・・・・・ まあいいか。 ここで執刀医を待つわけね。 ってかわいいISA先生が手袋付けて登場!ドレインチューブ挿管プレイを行うという。
うひゃあ~想定外でしたよ。不安感じなかったといえば嘘になるね。
ただもうワタクシメといたしましては所謂まな板の上の恋でして、ああなんというか、たっぷり時間をかけていただいて、酔いしれました。
看護婦が「終わりましたよ。よくがんばったわね。」
と言った相手はワタクシメじゃなくてISA先生だったのでは? でもあとでいろいろ調査して判ったけど,この処置って個人差(うまへた)があってタイガイ患者は痛い目を見てるんですよね。でも全然痛くないですよ。ISAちゃん! あなたってもしかしてドレインチューブ挿管プレイ天才?

右わき腹上部からひょっこり出ているチューブはすぐに吸引装置(20x25x10cm。自走能力なし)に繋がれました。 これでワタクシメは吸引装置を引きずって生活する羽目になりました。こいつがどうも役立たずの駄犬に見えて仕方がない。すぐに愛称『ポチ』の称号を謙譲しましたですよ。この『ポチ』に逆らい動くとワタクシの皮膚およびおよびに多大な負担が掛かります。ワタクシメの自由意志は『ポチ』よりも下位におかれた訳であります。ううう・・・・山猫のワタクシメが犬よりも下位? 
屈辱であります!!!
もう病室に帰るのも車イスですよ! すっかり病人ですよ! で付き添った看護婦がどうも前回入院時に出入りしていた娘らしく話しかけてきた。
「前も入院なさってましたよね。」
「ええ、血を吐いてね。とんだ出戻りですよ。ごぼごぼ。」 
ごぼごぼというのは吸引装置に出てきた泡。つまりは我肺を潰しているにっくき空気だよね。
おおーっと記憶が蘇った。あなたはS山看護婦さんでしたね。ワタクシメの胃液を掠め取っていったのはもしやあなた様では?

水だけによる陰圧で、息苦しさと咳の発作は影を潜めました。
それは直後に撮った胸部X線にも如実に現れたらしく
ちょうどA部長と後輩Yが見舞いに来た時に、ISAちゃん来たりて、「経過は順調ですよ!」と、にこやかにOKマークを残していった。

こりゃ、いい休息入院かな?
と思ったのは当然だろ?

でも現実は甘くなかったよね。そう・・・・あの失策がワタクシメを地獄に叩きこむのでした。

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2005/09/06

弱音

ワタクシメの吸殻の異様な長さに気付いた後輩Y。

「調子悪いですか?」 
おう、むちゃくちゃ悪いわい!
そんな状況で出張ですよ。もう歩くのさえ苦痛ですよ。そんな体調でまた飲み会ですよ。
その席に3月の喀血事件当時の上司C課長がいました。素直に今の状況を話すと、

「そりゃあ、医者行ったほうがいいんでないかい?」と当然の判断。「でも、行ったらドクターストップ間違いなく喰らいそうで。今休むわけには・・・」「いいんでないの?仕事より体っしょ。体壊しても会社は面倒見てくれないよ。」「はぁ・・・・」

酒が入るとそれでもテンション上がってくる。結局2次会まで行ってしまったが、終わった途端に更なる苦しみに襲われた。今夜の宿までたかが5分の距離がしんどい。まるで全速力で山登りしているみたいだ。
あ~あ、明日は人間ドックだ。なんらかの診断が下されるだろう。

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2005/09/05

もうワタクシだめかも・・・・

あれから6日。なんとかトラブル解決の段取りを付け、方向性が出てきた。PCサーバはけなげに片肺で動いている。実際は動作不安定のアラームをがんがん出しながら辛うじて動いている状況だった。ワタクシメも確信しましたですよ。症状出てから9日間。状況はどんどん悪くなってきた。

 今日は仕事帰りで酒を飲んだが、酔いが気味悪いほど早く回ってしまい、店で動けなくなった。一緒にいたI課長は「貧血だろう。疲れているんだ。」と言うが、これはワタクシ確信しましたよ。一言で言うのならば

「我肺で不正が行われている。」

酸素が十分に取り入れられてないらしい。タクシーで帰宅したが降りた途端に怪獣『リバース』に変身しちまった。家の階段を上るのさえ息切れだ。気管支炎だろうな。でも6月の時には1週間で治ったよな。今回はどうかな?

症状:息切れ、胸痛、黒っぽい痰、胸腔内から聞こえる音(呼吸雑音と水の音?)

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2005/08/31

なんだろう

仕事でトラブル発生ですわ。

よりによって体調は悪化路線。ストレスは治癒力を殺ぐんだよなぁ~。

この時の症状:右肺に痛み。多少の息苦しさ。でもトラブル解決に全力を注がなくては・・・・

トラブルとはPCサーバのハードディスククラッシュだ。保守部隊を走らせたが、データ喪失の危機に陥っているらしい。SEを呼ばなくてはならないが、誰も捕まらない。代理店からは2時間以内に解決しろと理不尽な要求。無理やり東京に出張していたSEを一人確保して対処するが、現場では満足なツールがないので結局持ち帰りと相成った。そのPCを運び出すときになんとも情けなくなるくらい息があがってしまった。こんな状態で徹夜作業に突入だい。結局完全復旧は出来ず、何とか片肺で動く状態。これが実に暗示的でしたね。

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2005/08/28

胸痛再発

朝起きたら、胸痛再発だった。でもまだ大した痛さじゃない。気を集中していると忘れる程度だ。6月のこともあるしそのうち直るだろう。

とあくまで余裕をかます《山猫》でした。

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2005/06/25

予兆

 喀血入院事件から3ヶ月。いつの間にやらタバコを吸い、大メシを食らい、不規則寝不足の日々になっていたですよ。んで1週間前、朝のバスの中で未だかつてない違和感に襲われましたわ。

 珍しくバスは混んでいて、ワタクシはつり革に捕まって揺れるバスの中踏ん張っていたのですが、にわかに胸が痛くなりましたよ! しかもそれは肺が下に下がって気管が引っ張られるようななんとも経験したことのない類にものでしたわ。うーん今度は左の肺かな? また喀血騒ぎを巻き起こすのかな? まあ、穴を空けられない仕事が続いたので、騙しダマシ生活していたところ、あーら不思議!1週間後の今日はもうナントモないのでした。まるで健康体でしたよ。タバコもおいしいですよ(コラ!) 

でもこの症状ってアレだよね。でもこの時は、コレに関する知識はワタクシメ持ち合わせていませんでした。喀血が伴うビョーキはインターネットでよーく調べたんですけどね。

このお話は3ヶ月後に花開くのでした。(能天気)

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2005/03/12

入院の続き

 ツベルクリン反応を見てもらうために病院へ。陰性に決まってるじゃん。帰ろうとすると看護婦さんが「WAIT!」と叫んでナースステーションの奥へ引っ込んだ。うううっ、山猫なのに犬扱いかい(?) しばらくして帰ってきた看護婦は、どうしても痰が欲しいという。 えーっ!そのやうなご趣味をお持ちなので? なわけなかろう! 

 というわけでナースステーションの処置室に連れ込まれる。ふーん、ここで簡単な処置をするんだ。でまたネブろうとするから、今度はこちらから逆WAIT! 時間の無駄だから手っ取り早く吸引してもらうことにする。もう鼻管吸引プレイはお手の物と言いたいところだが、ちょっとむせてしまった。びっくりした看護婦2人が様子を見にきた。「昨日はすいませんね。しかもまた痛い思いさせちゃって。」
いいええ、ひとまわり以上ちがう若い娘にいたぶられて快感だよ~(自爆)

昨日はすいません・・・て、やっぱり強制放出はイケないことだと思ってくれてたのね。ありがとう。

でも、あの喀血は一体なんだったんでしょうね?

その答えが出たのは半年後でした。

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2005/03/11

強制退院

 体調はすこぶる良い。点滴も酸素吸入も、もう受けていない。一体いつまで入院していなきゃいけないんだろう? 

 朝、ツベルクリンをしにきた看護婦にボヤいたら、すぐにO医師が来た。ちょうどワタクシは椅子に座ってメールを打っており、O医師は「退屈してるね」とのたまう。至って元気だし、風呂も入りたいし・・・・・大体喀血した原因は何ですか?の問いにも「場所は右肺の上部。でも血が出た原因は判らないよ。まあ変形した病巣にも血管が走っているわけで、異常発達血管が逝っちゃったのだろうね。」ほぼ結核の確率は無くなったが、まだ安静が必要との判断だ。ううん参った。そのあと、見慣れない連中がやってきた。なんだろうな。と思っているとそのうちの一人(唯一の男)が再び来室して「急患がいて満室だ。一番元気なのがあなた。大部屋に行くか、退院か、好きなほうを選べ」と来たもんだ。ええと、ついさっき主治医がまだ安静にしていて、とのたまわったンですけど・・・・この時はその矛盾を追及するより退院という甘言に目が眩んだよ。渡りに船だ。ワタクシメは迷わず退院を選択。すると有無を言わさず30分後に病室を放り出された。あはは、厚生病院でワタクシメが誰かにしたことを今度はワタクシメが受けている。因果応報だな。

 荷物を両手に抱えてホームレスの引越し状態だよ。病棟受付でいろいろ指示を受けて開放かと思いきや、O医師のもとに出頭せよとのこと。おいおい追い出しておいてそれはなんだ、と憤慨するが、「いやあすまないねー、急に」と済まなそうなO医師の表情から、これは院内派閥争いに巻き込まれたなと感じた。あの見知らぬ医師は位が上っぽかったからパワハラかな。どちらにしても、入院はもうまっぴらだ。家に帰れるから、なんでもがまんするよ。ははは。でもよりによって雨の日にみじめな退院だ。

夜、C課長、オヤビン、N山来たりて差し入れをしてくれた。ありがたい。

 ここで新事実を二つ。ちょうどワタクシメが強制退院したあと、K、S雅の二人が見舞いに来たが巣立ちしたあとで、びっくりしたそうだ。さらに、3人は私の家に来る前、市立病院に寄り病状確認と復帰確認をしようとしたところ看護師長から一方的に逆切れされたそうだ。「当病院の判断は間違っていません! 本人も納得されて退院しました!」 まあ、C課長とNオヤビンが2人して迫ってきたら・・・・少し師長さんに同情(笑)

やっぱり、あの病院、何かおかしい。

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2005/03/10

入院2日目

 市立病院の2日目は未明の胃液採取で始まった。時間は5時くらいだったかな?気配に気付いて目を覚ますと若い看護婦さんがベットの傍にいるわけで、「おはようございます。胃液もらいますねえ。」病院にプライバシーはないよねぇ~。未明の鼻管プレイは妙にエロチックでしたよ(爆)。

 朝飯後、造影剤入りCTプレイ。昼飯抜きで午後気管内視鏡プレイ。先立つこと麻酔液を蒸気化して吸い込まされ、安酒で悪酔い状態のようだ。車椅子で地下へ連れていかれO医師が処置。いやいや、さらなる麻酔液噴射で咳き込み、いよいよ内視鏡突っ込まれて、げほげほだよ。力入れるなったって、それは無理だ。[おっ、血痰あるよ。これには触りたくないなー。」O医師続ける「うん、うまいよ山猫さん。もう右の肺に入ったよ。」肺に管が・・・、と考えただけで盛大にえづいてしまったですよ、もう! それよりも洗浄しているのか、治薬を散布しているのか。肺の内部への直接刺激は本当にむず痒かった。咳き込む咳き込む。その後、左の肺にも管ちゃんを訪問させて気管内視鏡プレイは終了。O医師からのコメントを待っていたが、何もなし。再び車椅子で病室へ戻る。まだ悪酔い。痰を集めるように指示されたが元来痰を出せない私にとってこれはつらい指示だよ。厚生病院でも空振りだったもんね。3時すぎ、父母、T課長、Nおやびん、N山、O部来りて見舞いかち合い、談話室でしゃべる。夕飯。ご飯が待ち遠しい。ニコチン禁断症状あり。消灯後、何度も目が覚める。もう寝飽きたという感じ。体調は普段よりいいくらいだ。

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2005/03/09

入院

 女主治医のH先生はかく語りき。「結核の疑いがある。しかし、ここには胸を見る医者がいない(ホントカヨ!)。今晩は仕方なく泊まっていいが、明日には専門医のいる病院に紹介状を書くので転院してね。」

 病棟に連れていかれ、引き継いだ若い看護師さん(Mさん)はこの病院でようやく私に優しく接してくれたスタッフだ。個室ベットに移る前にトイレに行きたいと要求するとシビンを用意された。これは容易ならぬ扱いだぞ。隔離じゃないか。酸素吸入を開始。すぐに抗生物質の点滴、その後、止血剤の点滴。Mさんはその合間に病室から出られないこと、アンケートへの協力依頼、そして何かあったらナースコールを押すことを指示し退室。眠ろうと思ったが精神が高ぶって寝られない。アンケートを記入し、携帯でRちゃんに事態を報告しようとしたが、深夜だし心配させるのもいやだったから送信はしなかった。夜明け、朝食前に採血。朝食が来てからMさん点滴の異常に気づき慌てる。輸液が滞って空気が混じっているのだ。「こまったな。よくないな。」といいながら処置をするが改善されない。「もう一回刺しなおしていいですよ」と私が助け舟を出すと「ごめんなさいね。何回も痛い思いをさせて」と恐縮していた。
 朝飯のあと、Rちゃん。実家。Cさん。Y君の順番で事態報告メールを打つ。午前10時すぎ女主治医のH先生が来て取りあえず結核の疑いは低いので転院して呼吸器科の診断を受けるよう指示。痰を集めるべく、変な装置で薬を蒸気状にして吸わされるが出ないよ。Mさんが来てお代わり&純度アップでもだめでした。その後2時間待ちぼうけで昼飯が出てきた。まあせっかくだからと食っていると、看護師が来て食べてからでいいですよと言った。これでさらに30分待ちぼうけ。ついに呼ばれて部屋を出ると誰もいない。どこへ行けばいいのかも判らず、5分待ちぼうけ。訳も判らず病室に放り込まれた私に病棟受付の場所などわかるはずないじゃないかと苦笑。写真を持たされタクシーで市立S病院へ。紹介状の威力で、すぐにO医師の診察。肺の中にかなりの血溜り。入院して検査となる。帰宅を申し出たが・・・・・。要するにまだ結核の疑いは晴れていないらしい。個室で病棟内隔離。マスク必携。言っちゃなんだけど、この個室ボロくない?隣の患者の息遣いが聞こえてくるよ。

 夜、C課長、Nおやびん、N山来る。入院小道具をいただき、取りあえず下着交換、歯磨きをしてすっきりした。感謝。病棟内隔離なので、消灯前にトイレに行き、大きな方を済ます。ああすっきり。

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2005/03/08

喀血(どひゃ~~)

 仕事を終え、帰宅。遅い夕食(豚キムチ丼)をとり、ベットで就寝前の読書をしていた23:20過ぎ。突如、喉の奥で痰が絡まるような感咳込が始まった。咳き込むと呼応して喉元に液体の上昇感。しかも気管がころころ、からからいいだした。さらに咳き込むと口に液状のものがあふれた。
これは痰ではない。
起き上がり、階下の洗面所に行き口の中のものを吐き出すと案の定、血だ!
うえー、大変なことになった。と思った瞬間、また咳き込み、また血を吐いた。合計量約コップ1杯。まだ、気管はころころいっているので血は残っている。私は窒息が怖くてそれ以上血を吐かないようにした。(注:これはマチガッタ処置らしい) 
ついで、119番へ通報。血を吐いた精神的ショックと気管に詰らせまいと浅く早い呼吸のためうまく話せない。なんか自分の家の電話番号も言えない自分が情けない。
 救急車が来るまでの10分間で、何ができるか考えたが、まともに動けない今、何も出来ない。知らず知らず万が一のことを考えていた。何よりも迷惑がかかる。結局、携帯電話と現金、保険証だけをポーチに詰め込み安静にしていた。
 救急隊到着。救急士から質問が飛ぶ。「どこで吐きましたか?」「洗面所に」「ありゃりゃ、流しちゃってるよ。どれくらい吐いた?」「コップ1杯くらい」「色はどんなでしたか?泡は立っていましたか?」「鮮血です」

このやりとりが後の騒動のもととなる。

 救急車へは歩いて乗り込む。横になると窒息が怖いので座っていることにする。酸素飽和度86。救急隊は吐血を前提に動いている。しかし俺的に判断するに喀血だよ。これは。
 搬送されたS厚生病院では有無を言わさず胃洗浄された。事前に何も言われないので苦しいこと苦しいこと。その間にも輸液のルート確保のためと採血のため腕、股、手の甲に針を刺されまくる。もうされるがまま状態。せっかく食った夕飯を全部強制的に吐かされた。脇に体温計を突っ込まれていたが、それを見た看護師のばばあが目を丸くした「40度!」
おいおい、げーげー吐かされて全身に力を入れれば瞬間発熱するよ。咳き込んだときに残った血を吐いたようだ。これで気管のころころ感は取れた。
その血を見た瞬間、誰かから「ああ~」という脱力感いっぱいのため息が漏れた。処置室の全員に「この厄介な患者」という雰囲気が漂っていて、それを隠そうとしない。吐血というから受け入れたのに喀血じゃないか。喀血と判っていたら受容拒否したのに。大変だ。感染症の疑いだ。まったく厄介な患者を入れてしまった。まあ、そんなところだろう。
ついで、レントゲン、CTと立て続けに検査。おまけにインフルエンザの試料採取。診察室に落ち着いたのはもう9日の午前2時だ。酸素マスクに点滴。さらに心電図。主治医の院内PHSの会話内容から察すると隔離病棟の開きを探しているらしい。時間がかかったのは先客を追い出していたのだろう。

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2005/01/01

厄年ってなによ?

今年は大厄かぁ・・・・・・

でもそれは明らかに他人事の響きがあり、周囲の謹言も単なるおせっかい。

ということで、不規則な生活、朝食抜き、酒量アップ、タバコ1日30本、ヤセの大食い!という基本路線は今年も健在だ。

でも、暗雲は3ヵ月後にやってきた。

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