計測 奥の細道
放射能は百代の遺恨にして、飛び交うγ線を測る旅人なり。
理由はどうあれ、手元になぜか放射線測定器があり、たまたま北へ旅をする機会があった場合、さて貴方ならどういう行動を取りますか?
日々、公表されている空間線量の値が果たして本当なのか確かめたくなりませんか?
え? ならない? わざわざガンマ線を浴びに行くのは愚かな行動?
ええ、そうです。愚かな行動です。
そもそもワタクシは愚かな人間ですから、愚かな行動を取るのはむしろ必然かと(笑)
かくして(別に隠してはいませんが)放射線計測器Inspector+を青い彗星号に搭載して北を目指したわけです。
計測はすべて車内で行いました。
天気はほぼ全域で雨(ところにより豪雨)でした。
常磐道の日立中央SAでスィチを入れました。
最初の3分間の値は無視して3分後に落ち着いてきた値を読むとだいたい0.1μSvだ。
自然放射線が0.04μSvくらいだから、極微量の原発由来の放射線があると思われる。
でもこれくらいなら全然問題ないだろうね。
すくなくとも、ワタクシの家の庭よりは低い(笑)
常磐道を広野まで行ってしまうと、その先には進めなくなるので、いわき中央で降りて下道を往く。
磐越東線の江田駅付近で計測

依然、ワタクシの庭より低い数値です。(笑)
しばらく磐越東線に並行して夏井川渓谷の道を往く。
磐越東線は、どうやら豪雨のため運休のようだ。保線用の電動トロッコがゆっくりと巡回していた。
川前の手前で県道287号線に入り北を目指す。
川内村の村境付近で計測

じわりと数値が上がった。
これは公表されている郡山市や福島市の値より若干低い。
そして、ここがピークで村内に入ると数値は0.1~0.2μSv台に下がった。
国道399号線に入り、最も原発に近い田村市都路、葛尾村と進むが、おおよそ0.1~0.4μSvと高い線量は検出しなかった。
小さな峠を越えて浪江町南津島に入ったところで計測
今までの計測記録を更新する値を示したが、この値は福島市より若干高い程度だ。
浪江町津島と聞くと最も線量が高い地域のひとつという認識でいたので意外だった。
この辺りも線量が落ち着いてきたのか。
しかし状況が一変したのは県道114号線に近づいたところからだった。
運転中に何気に数値に目を向けて思わずブレーキを踏んだ。
見間違いではないかと思ったのだが・・・・
今までとはケタが違う。
たかだか800mほど走っただけで線量は4倍になった。
正直なところ長居は無用だと思った。
ガンマ線がワタクシの愚かしい二重螺旋状の遺伝子をぷちぷちと射抜いて破壊していると思うと、お尻がむずむずしてきた。
いや、実際尿意を感じていたためでもあるのですが(笑)
いくら無人地帯とはいえ、スタンディング・オベンションはねぇ・・・・
パンダ塗りのクルマは結構徘徊していますからねぇ・・・・・
もう少し山に入ったところで懸案事項を解決しようとクルマを走らす。
峠の隘路(あいろ)となって人家が無くなったところで、線量計に目を落とすと・・・・
げっ! さっきよりも上がっている!
車内でこれだから、外は・・・・考えるだに、スタンディング・オベンションに踏み切れない。
さらにクルマを走らせ、峠に達した。
さて、ここならば・・・・
・・・・・・・_| ̄|○
息苦しくなってきた。
これは屋内に居ても年間54mSvの積算放射線量になる。
膀胱の充満率も120%に達していたが、折からの豪雨も手伝い、外に出る勇気がなかった。
道路標識の地域名を見て納得がいった。
5月現在、最も線量が高い地区のひとつをかすめていたのだった。
ちなみに文部科学省が此処より700mほど南で5/13日に計測した値は10.533μSv/hだ。
さらに言うならば、某大手A新聞では浪江町赤宇木と下津島の値を未集計として掲載していない。
しかし、文部科学省はちゃんと計測値を公表している。
いずれも尻がむずむずする値だ。
なぜA新聞はこの値を未集計として掲載しないのか・・・・・
与えられる情報しか見ない大半の人々は年間85mSvを越えるエリアがいまだに存在することに気付かない。
自ら求めて探す者にしか情報が届かない。
これはマスコミの稚拙な情報操作としか思えない。
などと夢想していて我に返った。
いくら愚かなる残すに値しない遺伝情報とはいえ、むざむざ破壊される確率の高い場所に留まるのはもっと愚かであろう。
峠を越えて飯館村に下る。
飯館村長泥地区
海岸方面は通行止めだ。
線量は集落北の桜が綺麗な高台で3.149μSvだった。
飯館村草間地区では・・・・
まぁ、好奇心の赴くところの計測道中でしたが、与えられた情報がすべての情報ではないと再認識できただけでも実りがあったと言えよう。
ちなみに遠野市街は・・・・0.1μSv以下でしたのでご安心を。
不幸にも射抜かれてしまったワタクシの二重螺旋構造体は・・・・・・
今、修復している(笑)































































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